「パソコンどーじょー」

 

補足:なぜラベルメイトなのか?(その5)

3.機能試行性

10数年前、ファミコンが流行った時、ボクはかなり戸惑いました。

子どもたちが楽しそうに遊んでるので、ボクも興味がわいて「マニュアルはどこにあるの?」って聞いたんですけど……

子どもたちは、何を聞かれてるのかよくわからない様子。

「いろいろ試してるうちに、わかるんだよ」なんて言うんです。

ボクは、「そんなの、邪道じゃ〜。マニュアルがなきゃ、遊べないよ〜」って、あきらめちゃいました。

でも、若い世代の人間は、マニュアルなんてなくても、試行錯誤手法だけでいろんなソフトをどんどんマスターしていく。

まさに、ガンダムのアムロそのままです。

「ボクがOld Typeなだけだろうか」と悩んじゃいました。

現在のパソコンに対しても、まったく同じ現象ですよね。

どーじょーで、中学生や高校生を見ていると……

テキストが終わるか終わらないかのうちに、メニューやボタンをやたらといじり出します。

そして、意味がわかって、「使えそうだ」と思うと、やたらと凝り出しちゃう。

Old Typeのスクールなら、どうするでしょうか。

「すべての機能を列記し、それに関する説明と例を表示したプリント」なんかを用意して、それをインストが説明して、模範的な生徒はそれを隅から隅まで読む。

そうやって知識や技術で武装してから、実際の作品づくりに進む。

まぁ、こんな感じでしょうか。

「限られた道具を使いこなす、均質なマニュアル人間を大量生産する時代」なら、それでよかったんだと思います。

しかし現在は、いろいろな道具・ソフトがどんどん出てきて、人間はそれらをどう使ってどう表現するかが問われる時代です。

その場合は、「新しい学習法」の方が効率的で有利な場面が多いんです。

ラベルメイトは単純なソフトなので、その「新しい学習法」に取り組むには打ってつけです。

いろいろな機能を自分で探って、選んでいく……

Old Typeからすると信じられないようなことが、それほど難しくなくできるようになります。

「変形」や「回転」やOLEなど。

その他、細かいところでは「グリッド吸着」なんかもありますよね。

そんな機能、テキストを読んだり書いてある例題やったりするだけじゃ、すぐ忘れちゃう。

#優等生Old Typeは、ちゃんと覚えてるんですが。

自分で探ったものは、どんな場面でどう使うのか、よくわかってる。

模範的じゃない、斬新な使い方まで発見してることもある。

そういう学習法もあるんです。

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