コラム 9月号

長女がいま、ニキビで悩んでます。
顔じゅう花ざかりで、背中の上の方まで広がっちゃってる。
そういえばボクも、中学生のころはひどかった。
自分では「何とかしたい」と思ってたんですが、当時はまだ「男がニキビ対策するなんて」という空気もあって、親に相談するのも恥ずかしくて、放置してしまいました。

だから当然、痕が残る。若いころは、けっこう後悔したりしました。
「自分みたいに苦しんじゃ、かわいそうだ」と、親バカを発揮して、一緒に解決法を考えてあげちゃうことに。

で、これまで、インターネットで調べたり人に聞いたりしながら、いろんな石鹸を買って試してきたのですが、なかなか良くならない。
ちょっと良くなったと思っても、すぐに元に戻っちゃいます。どうも、対策がズレてるかな?

そもそも、背中にもできてるのだから、いくら洗顔をガンバったって、根本的な対策になってないだろう。
そう、「原因は体内にあり」だ。
ということで、漢方薬のお店に行ってアドバイスを受けたり、サプリメントを試させてみたり。
まぁ、なんて親バカなんでしょう(^^;

やはり読みどおり、サプリメントを試せば、効果のある対策を見つけられそうな気配。
ところが、当の本人は、マズイだの何だの言って、飲まないんです。
も~、こっちがこんなに考えてやってるのに、ちょっとマズイぐらい何だって言うんだ!
ちゃんと言うこと聞いて、飲みなさいっ!
・・・・・・と、腹が立ってしまいます。

これって、宿題のことで言い争ってる図に、よく似てますね。
「夏休みの宿題は、ちゃんとやってるの?」
「やってるよ。」
「ウソ、やってないでしょ。」
「だって、部活の大会があって忙しいんだもん。」
「そんなこと言ってるから、毎年、最後にあわてて後悔するんでしょ。」
今年の夏、こんな会話をした人、いるんじゃないかな(^^)

もともと、親のほうだって、言い争いたいワケじゃあないんです。
ただ親というのはみんな親バカで、先のことを意識して、子どもが困らないようにしてあげたくなっちゃうから、どうしてもお説教調になっちゃう。
こうして、親と子は、不毛な(?)対立を続けることになるのでしょう。
何か、うまい方法は、ないものでしょうか?

たとえば、「のび太になって時間旅行」みたいなゲームがあったらおもしろいかなぁ。
---のび太が自分の将来を見に行ったら、スネ夫の部下になっててコキ使われてる自分がいた。
「こりゃ、タイヘンだぁ。ドラえもん、なんとかして~」と泣きついて、何か現状を変えてみる。
そして将来を確認に行くと、しずかちゃんと結婚して、幸せな家庭を作っている。
めでたし、めでたし。
---みたいな話があったような。
こういうことが、とってもリアルに体験できるようなゲームがあると、おもしろいですよね。

現状のまま放置したら、1年後はどうなっているのか?
10年後の自分は、どうなっているのか?
それを、タイムマシンに乗って、見に行ってみる。
いや、できたら、将来の自分に乗り移って体験してみる。
そして、現状が問題であると強く意識し、解決を強く望むようにできたら。

問題解決については、「問題を明確に意識できれば、9割方は解決したようなものだ」とよく言われます。
イマジネーションを使った「タイムマシン・ゲーム」に、たっぷり時間をかけてみるとか。
そんなふうに、長女とニキビ対策について、話してみようかなぁ。