電話介護相談の開設式

今日、戸塚法人会館の1Fで、
電話介護相談サービス室の、開設式がありました。
電話介護相談サービスは、神奈川県では初めてだそうです。

神奈川県中小企業振興財団からの委託で、
NPO法人はあとけあが、高齢者の介護サポートや介護予防を、
ボランティアネットワーク21神奈川が、文化事業を担当します。

「介護相談なんて、区役所やケアプラザがやってるんだから、必要ない」
という意見もあります。
ですが、世の中一般の高齢者の方々の実情は……
介護保険法が施行されて、今年でちょうど10年目ですが、
いまだに、その具体的内容が周知されているとはいえないように感じます。

横浜市の介護予防事業で、運動や認知症予防の指導をしてきましたが、
「介護予防」というテーマで来てくださっている高齢者のかたでも、
「自分が要介護となるのを防ぐため、こういうことをする」
というビジョンを持っている例は、皆無に近い状態です。

「転倒を予防しなければ」と思っても、
なんとなく、「スポーツとか、がんばればいいんじゃないか」と思っている程度。
自宅でときどき、つまずいちゃうような場所があって、
「手すりを付けたいけど、保険でタダで付けられるんでしょ。
だれに注文すればいいの?」
なんて質問も、何度かされました。

実情は、こういうレベルなんです。
情報が明確でない→問題意識が明確でない→対策や行動をとりにくい
→情報や知識が定着しない→……
という悪循環に、はまっています。

この悪循環を断つためのアクションとして、
神奈川財団の会員さんを窓口に、こちらからサポートを提案したり、
空き店舗の有効活用ということで、イベントを行ったり。
この施設が、そういう場になれば、と願っています。

式には、そうそうたる面々が出席され、
新聞の取材も、あったようです。
受託NPOの名ばかり理事長ということで、
ボクも、久しぶりにスーツ着て、ちょいとご挨拶しましたが、
こういうのは、ホントに苦手です。

用務員が天職なのかなぁ。
道具を運んだり、ゴミを片付けたりしてるときは、
とっても充実しているのに。
格式のあるようなところは、ホントに苦手 (~_~;)