難病になりました

去年の夏あたりから、急に老化が始まりました。
まるで、玉手箱を開けたみたい。
筋力がなくなって、あちこち痛くて歩くのもしんどい。
食欲もなく、義務感だけで食事の毎日。
階段をのぼると、息切れで途中休憩が必要。
もう60過ぎだからしょうがないのかなぁ、
それにしても、突然おじいちゃんになるのは、なんかおかしいぞ。

健康診断では、肝臓や腎臓で要再検査となるけど、
再検査しても「あれこれ薬を飲め」って話になるだけ。
原因というか、なぜこんななってるのか、理由がわからん。

知人に「更年期障害じゃないか」って言われて、泌尿器科に行ったら、
「テストステロン(男性ホルモン)ゼロ、こんなの見たことない」
と言われる始末。
死期を悟って、家族に遺言を語り始めましたよ。

念のために受けたPET-CTがん検診では、全身に影が!
ああ、人生が終わるのか。
でも、こんないい加減なヤツが好き放題に生きさせてもらって、
文句は言えないな。
ちょっと早い気もするけど、とってもしあわせだったな。

と、しんみり気分に浸っていたんですが、
どうも全身にガンが転移しているわけではないらしい。
手術で検体とって調べてもらったら、IgG4関連疾患という難病でした。
「さらになんか出そう」というので結果を待ってたら、
MALTリンパ腫ってオマケも付いてた。
「併発事例が見当たらないので、治療法がはっきりしないけど、
まずIgG4の治療をして、ガンもなくなったらラッキー」
とのこと。

8月6日から治療を開始して、約1ヶ月。
順調どころか、いまは、もともとの自分よりも元気になっています。
若いころから疲れやすくて、どこに行くのもしんどい。
「自分は怠け者だ、これではいかん!」と、
勉強も仕事も、自分を叱咤して生きてきました。
もしかして、怠け者ではなくて、病気だったのでは?

体力が回復すると、気力もアップしてきます。
ボクは「事務仕事の効率化」が好きみたいで、
仕組みを完成させると、かなり気分が良くなります。
でも「もっとこうしたい」と思っても、何となく諦めちゃうことも。
気力アップしてきたら、そんなあれこれにチャレンジしたくなってきた。

いつ状況がおかしくなるかわからないから、元気なうちにやらないと。
ということで、あれこれ思いついたものを作ってみます。