Google 日本語入力システム

Googleが、IME(日本語入力システム)のベータ版を出しました。

通常使われている「MS-IME」は、誤変換が多いので有名。
御変換の部屋」など、たまに笑える変換に出会えたりしておもしろいですが、
仕事上は、ひじょうに効率が悪い。

Google
IMEは、Webデータの統計的な処理から、変換エンジンを作っているそうで、
今日一日使っていますが、精度はとても高いです。
「笑える誤変換」がなくなって、残念ではありますが (^。^;)

サジェスト機能(言葉の一部を入力すると、その先を推測する)もあるので、
キーボードが苦手な人には、とくに便利です。

まだベータ版ですが、今のところおかしな動作はないので、
・いつも、誤変換に苦しめられている。
・ATOKを買おうか、迷っている。
・キーボードが苦手で、サジェスト機能は魅力的。
というかたは、正規版を待たずに利用してもいいかも。

(「MS-IMEに戻したい」というときは、すぐに戻せます。)

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インストール方法は、次のとおりです。

1.「Google日本語入力」のページを開き、「ダウンロード」をクリック。

2.「同意してインストール」をクリック。

3.ダウンロードが始まり、続けてインストールが始まります。
終了すると、ログオンしなおすよう要求してくるので、「今すぐログオフ」をクリック。
再度パソコンが起動すると、Google
IMEになっています。

次に、使いかってですが……
Webデータを活用しているだけあって、
新しい言葉、話題の言葉などは、すんなり正解を出します。
「おしおま」と入力すると、「押尾学」が第1候補になります (^^;

言語バーは、↓のとおり。

いちばん左のボタンで、別のIMEにすぐに変更出来ます。
レンチマークをクリック→「プロパティ」で、設定変更できますが、とくにする必要はなさそう。

最後に、弱点というか、「ここは直してほしい」というところ。
ベータ版なので、ヘルプフォーラムにもたくさんの要望が出ており、
正規版では、修正・追加されてくる可能性もあります。

1.MS-IMEでは、「「、」「。」を入力すると、自動的に変換する」という機能を選べますが、
Google
IMEでは、その機能がありません。
この機能は、選べるようにしてもらいたいです。

2.MS-IMEでは、「英数の後ろに「、」「。」を入力すると、自動的に「,」「.」にする」という機能がありますが、
Google
IMEでは、「、」「。」のまま。
たとえば、「2.」と入力するとき、「2。」と表示されるので、F9キーを押して変換してやる手間がかかります。

3.顔文字辞書が、標準で付属していません.
ネットで探してくるか、自分で作るかして、インポートしてやる必要があります。
方法は、以下の通り。

(1)顔文字辞書を用意します。
安田専用の辞書は、こちらからどうぞ。
あんまりたくさん登録しても、使いきれないし、「よみ」を忘れてしまうので、
使うものだけ、登録しています。
テキストファイルですから、「よみを全部「かお」にしちゃう」など、
お好きなように、加工してください。

ネットから探してきたときは、「品詞」が「単漢字」「顔文字」などになっていると、変換されません。
「名詞」など、Google
IMEでサポートしているものに変えてください。

(2)言語バーのレンチマークをクリック→「辞書登録」
→「管理」→「新規辞書にインポート」または「選択した辞書にインポート」
 

(3)「ファイルを選択」をクリックして、(1)の辞書を選んでください。
「新規辞書」を選んだときは、「辞書名」を適当につけて入力します。
「フォーマット」は、Microsoft
IMEでもGoogleでもOK。
「エンコード」は、Shift
JISにしてください。

これで、「インポート」をクリックすれば完了です。

学習機能も優秀ですし、「学習機能を(一時的に)停止させる」という機能(シークレットモード)もあります。
とつぜん、Web上で新しい話題が出たら、その単語がスムーズに変換されるようになるのでしょうか?
そうだとしたら、これまでのIMEの概念を打ち破る、驚異のIMEだと思います。

ためしに、今日のニュースで話題になっていた人を変換するか、確かめてみました。
「ぼずわ」と入力したところで、「ボズワース氏」などの候補が!
「きみ・」と入力すると、「キミ・ライコネン」が出たり!
MS-IMEでは、「君・ライ小稔」でした (^_^;)