老人ホームとパソコン環境

今日は、「敬老の日」。
ある先生からのメールを、引用します。

生徒さんから
「この歳になってパソコンを始めて、何の役に立つの?」
と聞かれたとか。


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「私は将来、思い出を閉じ込めたパソコン1つ持って
老人ホームに入居する予定です。
パソコンがあれば
アルバム・辞書・文房具・TV・CDプレーヤー・住所録etc
すべて不要。

世界とつながっていられるし、好きな時に孫とメールできる。
買物もできるし・・・大体の銀行の用も足せる。
キーボードを打てばボケ防止。 
手紙やカードを作って友人に送ることができる。
時間つぶしにゲームも・・・」
と申し上げたらとても納得して下さいました。

これ、姑を看取った私の実感です。

大体老人ホームの居室はせま~~~~い。
アルバムは重くて一人では見ることができない。
買物には出られない。
手が震えて字が書けなくても、結構キーボードはたたけます。
補助機能もますます充実してくることでしょう。

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高齢者のこととなると、「思いやり」だけで考えがち。
でも、「いずれ行く道」ですから、
「みずからの問題」
というスタンスでも、考えないといけないように思います。

「できたら、最期まで在宅で」とは思うけど、
それが厳しくなったら、老人ホームを活用することになるでしょう。
そのとき、「パソコン」は必須。
モノじゃないんですから、
いくら古くなっても、文化活動はやめたくない。

もちろん、パソコンを使わなくても、文化活動はできます。
でも・・・
障がい者のパソコン指導にかかわったとき、
全盲の人が、スラスラとネットサーフィンしたり、メールを書いたり。
そんな姿を見ると、
「ものすごく有利な、なくてはならないツールだ」
って確信しちゃいます。

「パソコンに、自分の衰えた機能を補わせる」
っていうのは、現実に行われていることです。
物理学者のホーキング博士が、自由に「しゃべっている」姿を見ると、
手が震えても、耳が遠くなっても、
文化活動をあきらめる必要はないんだなぁ、って思える。


ネット環境が充実していて、
丹野くんみたいな、メンテナンスに詳しい人がいて、
新しいソフトやツールは、優しく説明してくれる人がいる。

死ぬまで「人間」ですから、
おいしい食事も、健康体操も、だいじだけど、
そんなふうに、文化環境も充実した老人ホームに、
できれば入居したいものです。


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