いま、給与事務をしているところです。
#ブログなんか、書いてていいのか? (^^ゞ
給与を支給する際、「特別徴収」ということをします。
「地方税(市民税)の、給与天引き」のことです。
平成20年分の所得に対する地方税を、
来月から、1年間かけて、毎月毎月、チビチビと天引きするワケです。
この制度って、サラリーマンの人たちは「あたりまえ」って思うようですが、
よく考えると、すっごく胡散(うさん)臭い仕組み。
ボクは、とーっても批判的です。
何で、こんなメンドクサイことをするかと言うと……
1.取っぱぐれを防ぐため。
地方税は、納税者と市の間の金銭のやりとりです。
だから、ふつうの感覚で言うと、
納税者が市に自主的に納めるか、市が納税者に請求するか、
どちらかです。
でもそれだと、税金を回収できないリスクが高くなる。
そこで、徴収する責任を、会社に押し付けるワケです。
2.税金が安いように、見せかけるため。
納税者に、「支払う」というアクションを起こさせません。
そして、なるべく細かく分割します。
毎月、少しずつ、給与からスリ抜くため、
納税者に「支払っている」という自覚を、起こさせないようにできます。
これって、考えようによっては、
「ヤクザの冥加金」より、悪どい気がしません?
行政が、「キチンとしたサービスをしている」と自信があるなら、
ちゃんと、みずからの名の下に、
ちゃんと、支払う人に金額を自覚させて、
徴収すべきなんじゃないでしょうか。
会社側だって、かってに「徴収義務者」とかに登録されちゃう。
#中小企業の中には、ボイコットしているところも、少なからずあります。
事務作業コストが増えるし、迷惑な話です。
それに、知りたくもないのに、従業員のみなさんの個人情報がわかっちゃう。
たとえば、Aさんが、平成20年中に、株で大儲けしたとすると……
「特定口座」という源泉分離課税を指定していないと、
今月ごろ、会社に全部知られちゃうワケです。
「サイドビジネスで、500万稼いだ」なんてのも、バレちゃう。
そういうのって、会社に知らせるべき個人情報なんですか?
市は、もっと正々堂々と、税金を徴収したらどうなんでしょう。
後ろ暗いところがないなら、
個人情報垂れ流したり、人のフンドシで相撲とったりするような、
アコギなマネは、やめてもらいたいものです。
……後ろ暗いこと、あるん?