Adobe Readerが、バージョン11から、
PDFファイルに、書き込みできるようになりました。
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これまで「PDFファイルへの書き込み」というと、
もっぱら、「PDF-Xchange Viewer」に頼っていました。
(「Xchange Viewer」についての記事は、こちらを参照してください。)
ちょっとクセがありますが、役所の書類(PDF)への書き込みなど、
とっても助かってきました。
Adobe Readerは、PDFファイル閲覧の定番。
別途、ソフトをインストールしなくても、書き込みができます。
いくつか問題もありますが、使い勝手はそんなに悪くないかな。
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1.インストール
バージョン10の、「ヘルプ」メニュー→「アップデートの有無をチェック」では、
バージョンアップできません。
Adobe Readerのサイトを開いて、「今すぐインストール」ボタンをクリック。
(注)そのままだと、McAfeeもインストールされちゃうので、
不要な場合は、下記チェックを外します。
ダウンロードしたファイルを実行して、インストールするだけ。
(バージョン10をアンインストールしなくても、大丈夫です。)
2.文字の挿入
まずは、PDFファイルを開きます。
右上の「注釈」をクリックすると、
「注釈」「描画マークアップ」「注釈のリスト」ツールボックスが、右側に出ます。
文字を入れたり、文字に修飾したりする場合は、
「注釈」ボックスのツールを使います。
もっとも頻繁に使うのは、「テキスト注釈の追加」ツール。
単純に、文字を入力します。
文字を入力したいところでクリックすると、ツールバーが表示されます。
文字を入力して、ドラッグして選択し、色・フォントの種類・サイズなどを変更します。
3.図形の挿入
図形は、「描画マークアップ」ボックスから。
丸でも四角でも、描いてから、右クリック→「プロパティ」で、色などを変更します。
線のスタイルに、モコモコしたのがあって、雲型を作りやすい。
これは、ちょっとおもしろい特徴です。
「テキストボックス」ツールは、なぜか、文字の色は赤のみ、サイズ変更不可です。
変えたいときは、図形と文字を別々に用意して、重ねるしかないかな。
4.評価
※下段の「コメント」を参照してください。(2016/2/2追記)
Adobe Readerは、PDF関連ではもっともポピュラーなソフトですから、
それでPDFファイルの書き込みができるというのは、すばらしい。
ただ、Xchange Viewerと比較して、不便な点も。
(1)書き込んだオブジェクトのコピーに、「Ctrlを押しながらドラッグ」が使えません。
「編集」メニュー→コピーや、「Ctrl+C→Ctrl+V」は、使えます。
(2)図形の線色などを変更するのに、
いちいち、右クリック→「プロパティ」を使わなければなりません。
(3)「テキストボックス」「引き出し線付きテキストボックス」では、
文字の色は赤、サイズは約12ポイントの固定のようです。
(4)文字の色・サイズなどを変更するのに、いちいちドラッグ選択しなければいけません。
オブジェクトそのものを選択して、変更できるようにしてもらいたい。
全般、「編集用のツールバーが充実していない」というのが困ったところ。
この点が改善されると、すごく便利に使えそうです。
テキストボックス
AdobeReaderXIでの話だと思われますが
テキストボックスの文字色、サイズを変更するには
テキストボックスのプロパティバーを表示しておく必要があります。Ctrl+Eで非表示/表示を切りかえられます。
Re:テキストボックス
dodemoiiさん、ご指摘ありがとうございますm(_ _)m