4泊5日漁業体験:2日目(1)

午前4時に港に集合、いよいよ船に乗り込みます。
↓こんな船。



・・・を想像してたんですが、実際はこういう船↓


写真だとわかりにくいけど・・・、か、な、り、年季入ってます。
昨日港を下見してたとき、「修理船かな?」と思っちゃった(^_^;)
まあでも、『型は古いが~、シケには強い♪』ってこともありますし。
実際、何日か乗っているうちにわかりますが・・・
トラブルになったとき、親方が船を知り尽くしているかどうか、が勝負になります。
設備が新しいかどうかより、長年つきあってクセを知り尽くしていることのほうが、重要。

漁って、夜中にやるところが多いようですが・・・
ここの巻き網漁は、規制があって、「午前5時半から9時の間しか、網を入れてはいけない」となっているそうです。
そのため、午前中しか漁ができません。
でも、働く側からすると、それはとてもラッキーなことのようで。
昼夜逆転だと体への負担がどうしても出ちゃうけど、4時出港なら「ちょっと早起き」程度。
ボクはふだんでも、夜10時に寝て5時ごろ起きてるから、これくらいの早起きはまったく負担になりません。


研修生(ボクとAさん)の指導をしてくれるのが、「東山さん」という50代ぐらいの方。
すごく明るくて、優しくて親切な人。
ぶっとばされることはなさそうで、ひと安心(^。^;)

カッパを着て待機してると、どんどん人が集まってきて、定刻に出港。
全部で5隻の団体行動。
2隻は網を入れる船で、ロープでくっついて一緒に行動します。
2隻は獲った魚を運ぶ役、残り1隻は魚群を探す調査船です。
ボクらは、親方の乗ってるほうの網入れ船。

漁場に着くまで1時間半ぐらい、その間、舳先でのんびりおしゃべり。
東山さんや、「ゲンジさん」っていう69歳の人、布袋様みたいにいつもニコニコの70歳の人。
3人が漁師の仕事のことを、詳しく楽しく話してくれます。

漁師さんたちは全部で20人ぐらいなのかな、そのうち7人ぐらいがこの船に乗っています。
高齢の人が多いですね。
半分以上が65歳以上じゃないかな、80歳の人も2人。
20歳前後に見える若者が5人、30代~40代が少ない気がします。

「漁師」っていうと豪快なイメージでしょ。
「おまえらが研修生か! ちゃんと働けよ、おんどりゃーーっ!」みたいな。
でも、ぜんぜんイメージと違う。
親方はいつも無口で、「怒ってんのかなぁ」って心配しちゃう。
他の人たちも、おしゃべりしてくれた3人以外は、「おはようございますっ!」って挨拶しても、みんな目も合わせない。
最初は「よそ者だから、敬遠されてるのかなぁ」って思ったけど、もしかしたらとってもシャイなのかも。


そうこうしているうちに、「ジリリリリ」とベルが鳴って、戦闘準備。
いよいよ網入れです。


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