4泊5日漁業体験:2日目(3)

網の取り込みが終了してくつろぐのも束の間、今日2度目のベルが。
すぐさま全員が戦闘体制。
もう魚群が見つかっているせいか、すぐに親方の「ハーッ!」の掛け声がかかって、網入れ。

最初はもぉ、何もかもが初めてで、ビックリするばかりだったけど・・・
2度目となると、だいぶ落ち着いていられます。
「どんな魚が入ってるかな?」なんて覗いたり。



2度目の網の取り込みが終了すると、もうタイムリミットの9時をだいぶ過ぎちゃっているので、帰港です。

「これで終わりか」と思ってたら、市場に寄り道。
イワシの中に、サバとかイサキとか、いろんなのが混じってるので、魚の選別作業をします。

海の上では役立たずですから、せめて陸の上では働かないと。
1トンぐらい入る水槽に、流しそうめんみたいにイワシを流し込んでいって、その途中でイワシ以外を取り除いていく。
サバ大・サバ小・イサキなど、種類別にカゴに入れていって、それが30kgぐらいになると、計量してそれぞれの水槽に入れていく。

これが、なかなかの重労働。
「お兄ちゃん、これ運んで!」てな調子で、市場のねえさん指揮のもと、駆けずり回る。
隣ではセリが始まってて、あちこちにイワシやエイやらがころがってて、そんなのお構いナシでみんな踏みつけていく。
あぁ、もったいない!
落ちてる魚をチョチョイと拾うだけで、晩ご飯のおかずになりますよ。

「なんでこんなに、魚がいるの?!」って思うくらい、延々とそんな作業が続いて。
・・・といっても、時間にしたら1時間ぐらいかな。
初めてだし、痛めている左腕がもげそうだし、それで長く感じたんでしょう。


あとで聞いたら、「市場で魚の選別をやるのは、めったにない」とのこと。
イワシに、あまりにもいろんな魚が混じっちゃったときに、市場の仕事をお手伝いするんだそうです。
手伝ってた漁師さんも数人だし、本来の仕事じゃないのかもしれません。


↑向こうに見える建物が、市場。


ようやく終了して、お土産にサワラを1本もらって。
Aさんと一緒にペンションに戻って、お風呂。
「いやぁ、タイヘンだったなぁ。何時だろう?」って時計を見ると、まだお昼の12時。
午後は、まるまる自由時間です。

いやはや、辛かったぁ!
でも、何が辛いかと振り返ると、ほとんど「左腕が痛い」ってだけで。
最初はビックリしたけど、みんな優しいし、ムリな仕事を要求されるワケじゃないし、ボクもAさんも船酔いはしなかったし。
研修そのものは、思ってたよりずっとワクワクします。
ともかく、腕が痛くて死にそうなので、マッサージしてバンテリン塗って、ベッドにダウン。


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