職業人講話(3)

今日の職業訓練は、「職業人講話」の最終回。
今回は、相模原市の「行政書士事務所わかば」代表の
若林さんにお話しいただきました。
古い方のサイトも、まだちゃんと更新されているようです。

彼女と最初に会ったのは、7・8年ぐらい前かな。
当時はお名前が「白田さん」で、
「独立したてで、必死にガンバっている女の子」っていうイメージ。
じつは、かなり悲惨な状態から這い上がってきたところだったそうで。
いやぁ、イジメなくてよかった(^。^;)

現在は、家族のこと、自分の健康のこと、お母さんのことをだいじにしながら、
仕事も順調なようです。
久しぶりに会いましたが、昔よりもずっと人間的な魅力が増していて。
成長してきた自信にあふれて、輝いています。

就職氷河期に失業した、特技も資格もない若い女性が、
どうやって立派な職業人になってきたか。
そのストーリーは、職業人をめざす人にとって、すばらしい教科書です。
彼女は「運が良かった」って言うけど、「自分で、良い運を切り開いた」んです。
「道が見えない」といって立ち止まっていたら、なんの成長もない。
とにかく、進めるところまで進んで、ダメなら引き返せばいい。
すると、進んだ先で、新しい道がどんどん見えてくる。
……そんな生き方を、彼女は「運が良い」と言っているんだと思います。

お忙しい中、時間を作ってお話しくださって、ありがとうございました。

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今回の講習でお話しいただいた3名のかたには、共通点があります。
「それは何でしょう」って質問したら、ある生徒さんが「全員、経営者のかただ」と答えてくれました。
そのとおりですが、「経営者になるべきだ」なんて思っているワケでは、もちろんありません。

偉そうな言い方で、小っ恥ずかしいのすが、
もう一つ、共通したメッセージとして、汲み取ってもらいたいことがあるんです。
それは、
「全員が、自分の生き方に迷って、その中で自分の仕事を見つけてきた人たちだ」
ってことです。

こんなことを書くと、求職中のかたに刺されそうですが(^_^;)
「やりがいの持てる仕事を、与えてもらえない」
「会社に使い捨てにされる」
てなことを言ってる人って、ある見方からすると、とっても傲慢なんじゃないか。
そんなふうに、ボクは思っています。
憤慨する人もいるでしょうが、ボクはそう思っています。

だれかが道を舗装してくれる、それをただ待っている。
そんな生き方に、明日はない。
生きがいの持てる仕事・人生を、どうやって作ったらいいか。
教科書もない、先生もいない中で、迷い、切り開いていくこと。
3名のかたたちは、それを「当たり前のこと」として、チャレンジしてきた人たちです。

そういう人たちの話を聴いて、
ボクらはどこをめざし、これから何をしていけばいいのか
それを考え、踏み出すキッカケになったら、と願っています。