PDFファイルの圧縮(2)

PDFファイルの圧縮について、2つのソフトを比較してみました。

「PDF Slim」(以下、「Slim」)
「ORPALIS PDF Reducer」(以下、「Reducer」)

どちらも、圧縮率などの設定を調整・選択できますが、
初期設定のまま、使用しました。

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1.「Slim」の準備
「Slim」については、過去の記事「PDFファイルの圧縮」を参照してください。

2.「Reducer」の準備
「Reducer」の製品ページを開いて、「Download PDF Reducer Free」ボタンをクリック。

Free Editionの「Download」ボタンを、クリック。

入手したファイルを解凍→できた「~.exe」を実行して、
ふつうにインストールします。
英語ですが、ふつうの手順でインストールできます。

3.「Reducer」の使い方。
起動すると、有料お試し版への案内が出ます。
無料版を使うときは、5秒待たされてから、「OK」。

「…」をクリックして、圧縮したいPDFファイルを選択。
「…」をクリックして、出力先を指定。
初期設定がProgramFiles内になって、「デスクトップ」などが選びにくくなっています。
「Start batch」をクリック。

4.「Slim」と「Reducer」の比較
PDFファイルは、
(1)テキスト中心のもの
(2)写真ばかりのもの
(3)テキスト・イラスト・写真の混在したもの
の3つを用意しました。

まずは、初期設定のままでの圧縮率。

用意したPDF

元ファイル

PDF Slim

PDF Reducer

テキスト中心

172kB

146kB

85%

160kB

93%

写真中心

2130kB

871kB

41%

990kB

46%

混在

1090kB

742kB

68%

671kB

62%

圧縮率は、トントン。
「Reducer」は英語だし、5秒待たされるし。
これなら、「Slim」で充分かな、という結果です。

つぎに、圧縮結果の品質。
以下、画像は、クリックで拡大します。
Aがオリジナル、Bは「Slim」、Cは「Reducer」の結果です。

(1)テキスト中心は、どちらも劣化しているか、見分けがつきません。

(2)写真中心は、「Slim」の劣化がひどいです。

(3)混在文書は、やはり「Slim」の劣化がひどいです。

5.評価
今回用意したファイルに限って言えば・・・

使い勝手は、「Slim」のほうが、カンタン。
PDFファイルも、ドラッグ&ドロップで指定できちゃいます。

ただ、圧縮後の画像の劣化が、気になる。
その点、「Reducer」は、圧縮率・品質とも、バランスがとれています。