将棋ソフトで、コンピュータの検討している指し手を、
見ることができるソフトです。
「K-Shogi」
「将棋の世界では、コンピュータが人間を超えることはない」
ボクが子どものころは、そう言われていましたが、
いまの将棋ソフトは、プロも勝てないほど、メチャメチャ強いです。
この「K-Shogi」は、将棋ソフトの中では強いほうではありません。
中盤から終盤にかけて、凡手をくり返したり。
しかしそれでも、アマチュア有段者に引けをとらない強さ。
その思考回路が見られるので、学習・研究には、とても魅力的なソフトです。
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ボクが実力で勝負したら、とても勝ち目がないので (^^ゞ
Bonanzaと対戦させてみました。
(Bonanzaの過去の記事は、こちら。)
「K-Shogi」サイトの、「ダウンロード」をクリック。
ダウンロードしたファイルを、解凍するだけ。
できた「K-Shogi.exe」を実行すれば、起動します。
「表示」メニュー→「アウトプットウィンドウ表示」で、
コンピュータの読みを、表示させることができます。
(以下、図はクリックで拡大します。)
↓左がBonanza、右がK-Shogi。
K-Shogiは、盤面がきれいで、見やすい。
指し手の表示も、読みやすくなっています。
大局観(有利不利の判断)は、左がBonanza、右がK-Shogiで、
どちらも数値化したものですが・・・
K-Shogiのほうが、グラフで継続表示してくれるので、
勝負の流れが、とてもわかりやすい。
アウトプットウィンドウに、コンピュータの読みが出ますが、
これはちょっと読みにくくなっています。
でもすぐに慣れて、「どの手を検討していて、有利不利をどう判断しているか」が
わかってきます。
先手Bonanza、後手K-Shogiの勝負は、Bonanzaの圧勝。
大局観は、Bonanzaのほうが的確で、
とくに序盤の微妙な判断は、かなりの差がでます。
「詰将棋の答え探し」機能もついています。
「Kifu for Windows」を使って、駒の配置を作り、それを読み込ませてやる必要がありますが、
あっという間に、答えを見つけてくれます。
ただ、この機能も、かなりむずかしい詰将棋になると、答えを間違えたり。
棋力という点では、ほかのソフトと比べて、とくに光るものはありません。
ですが、いまやどのソフトも、強すぎるくらい強いですから、
「より強いソフト」が必要な人は、ほとんどいないでしょう。
それより、見た目や操作性がとてもやさしく、
また何より、コンピュータの読みを垣間見ることができるのは、魅力的。