『MBO教育』---成功するための方程式

「やらなきゃいけない」と思っても、なかなか手につかない。
漠然とした「自分の夢」や「将来の目標」みたいなのはあるけど、いつまでも漠然としたまま。
・・・こんな自分に嫌気がさしちゃうことって、ありませんか?

子ども向けの偉人伝や、社会的に大成した人の自伝などを読むと、「自分はこんなにガンバれないや」って思っちゃう。
「ゆるがない意志」や「強い意欲」を持ち続けて、自分のテーマに取り組んでいく。
そんなふうに生きられたら、自分のささやかな目標なんて、すぐに達成できちゃうんじゃないかなぁ。
そんな「超人」のような人間になる、方程式みたいなものはないのかなぁ。

・・・そんなことを感じたことは、ありませんか?
ウサン臭く思われちゃうかもしれませんが、ボクは「そういう方程式がある」と思ってますし、その一つをこれから提案していこうと思っています。


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ボクは、19歳のときから学習塾での指導をしてきました。
子どもたちはもちろん、「勉強ができるようになりたい」と思って、塾に入ってくるワケです。

でも、そういう子に、単純に勉強を教えても、大して成果をあげられない。
こんなこと言ったらいけないのかもしれませんが、ふつうにガンバったって、タカが知れてる。
他の子もガンバってないワケじゃないから、ふつうにガンバっても、なかなか芽が出ない。

一方、あることがキッカケとなって、変貌してしまう子もいる。
そういう子は、「心の持ちよう」が変わって、「いい回転」に入るんです。
そうすると、本人はガリ勉なんかしてないのに、自然と学力もあがっていく。
同じ努力でも、「足し算的努力」から「掛け算的努力」に変わったように、目に見えて変化していく。



ボクは、自分自身も「心の持ちよう」をいちばん大事に考えて勉強してきたし、弟にもそれを伝えてきた。
そして、ボクのことを師事してくれた数人の生徒にも、重点的にそのことを伝えた。
これを伝えられた人たちは、例外なく、「優秀」といえる学力をつけています。
学校の成績なんてまったく気にしなくなるぐらい、学力がついちゃう。

でもザンネンなことに、大半の生徒には、この「心の持ちよう」を伝えられなかった。
伝えようと思っても、ボク自身が明確にそれをとらえているワケではなかったし・・・
また、そういう話をしても、空疎な精神論ととられちゃうのか、「ちゃんと勉強を教えてくれよぉ」みたいな感じで。


どうしたら、この「秘技」を、キチンと伝えられるだろう?
どうしたら、「秘技」を、明確に説明できるだろう?

ボク自身がそれを明確に認識していないんだから、説明のしようがないですよね。
実際、ボクだって子どもたちのことを言えません。
勉強も仕事も、「心の持ちよう」をだいじにしてきたけど・・・
「継続した意欲」という点では、まーったく不合格です。
ボクほどの怠け者は、いないんじゃないかって思うくらい。
まずは自分自身が、「秘技」を身に着けなくちゃ。


そう思って、いろいろ「勉強法」みたいなものを調べてきました。
しかし、教育の世界には、どうもヒントが見つからない。
教育みたいにまったりした世界じゃなく、もっとシビアな世界に答えがあるかもしれない。

そういう気持ちもあって、「成功哲学」とか「自己啓発」って言われる分野の本を、片っ端から読んでみました。
こういう分野は、ギラギラした欲望と隣りあわせで、なんだかウサン臭い、あやしい本もいっぱいあります。
しかし、非常に勉強になるものも、ある。
そして、いろんな本がいろんなことを言ってるけど・・・
だいたい、共通したことを言ってるんですね。
違うことやオリジナルのことが書いてあっても、流れというか、方向というか、ムードみたいなものは共通している。
その共通点に、大きなヒントがあるんじゃないか。



他にも、「経営」という分野の入門書みたいなものを読んでみました。
「どうやったら社員のヤル気を出させて、生産性を高めるか。」
劣等生になって死んじゃう子どもはいませんが、会社の場合は劣等生になったら、ホントに死んじゃいます。
企業にとっては死活問題ですから、みんな必死で工夫しているワケです。

で、その中に、おもしろい手法を見つけたんです。
それは、「目標管理」(Management by Objectives through self-control = MBO)というものです。
(たとえば↓を参照してください。)
http://www.navigate-inc.co.jp/labo/mbo/

これを元に、ボクは『MBO教育』という概念を作りました。
「MBOの手法を教育に導入し、教師は生徒のコーチングに徹する」という方法論です。
導入に関して、塾で配布した資料があります↓
簡単なイメージをつかむには、いいんじゃないかな。
http://219.121.16.200/~noryyasuda/column/gougai.htm


この手法に具体的な肉付けをして、自分で実践していますが・・・
この怠け者ナンバー1のボクが、いつの間にか、自然と勤勉な人間に変身してきています。
ここ数ヶ月の変貌は、自分でも驚き!

概念ができてからわかったのですが・・・
成功哲学やら自己啓発やらに共通していたものは、『MBO教育』の手法に、そのまま含まれているんです。
教育指導に使おうと思った手法ですが、大人だって使えてしまう。

「成功」っていうとあやしいけど・・・
「成功」を、「そうなりたいと思っている自分になること」だと定義すると、まさに『MBO教育』は、「成功のための方程式」と言えるんじゃないか。


明確なマニュアルや解説書が完成しているワケではないので・・・
仕方ないことではありますが、うちの塾の先生たちでも、ロクに理解してくれていない。
単純に、「目標意識を持って勉強しましょう」ぐらいにしか思っていなかったり。

が、これまで無目的に「やらされている」レベルの生徒たちは、これだけでもかなりの効果があります。
塾のチラシで、会社のOさんが「ゴールがなければ走れない」というコピーを作ってくれました。
目標設定をうまく言い表したコピーですが・・・
MBOの要諦をまさに表現したもので、ある経営学者さんは、「ヴィジョンを明確にしなければ、どんなに意欲があっても社員は動けない」と、同じようなことを言っています。



と、長くなりましたが・・・
『MBO教育』というものが、あなたにとっても、成功のための秘技であるということを、少
しでも期待してもらえたらうれしいです。

「ゆるがない意志」や「強い意欲」を持ち続けて、自分のテーマに取り組んでいく。
そんな毎日の努力を、気持ちよく楽しく続けていけば、たとえ毎日の歩みは小さくても、数年後には驚くほどの成長を遂げている。

つまり、「毎日のベクトルを、同じ方向にそろえ、たくさんたくさん並べること」が、じつは「成功の秘訣」の正体なんです。


この『MBO教育』について、自分の考えをまとめて、わかりやすい解説ができたらなぁ、と思っています。