健康常識チェックテスト その2

「健康」についてのチェックテスト その2です(^^♪
次のうち、「健康上、正しい行動だ」というものに「○」をつけてみてください。

1.最近、下痢気味なので、正露丸(下痢止めの薬)を飲んでいる。

2.漢方薬は副作用がないので、ふつうの薬よりも安心だ。

3.塩分のとりすぎは良くないので、なるべく薄味にするよう心がけている。

4.現代人は、生野菜やくだものの摂取量が少ない。1日5皿(約350g)を目安に、積極的にとるようにした方がいい。

5.健診をしたら、コレステロール値が260mg/dlと高くて、担当医の指示により薬を服用している。

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さて、いくつ「○」にしましたか?
これまた、答えは「○はナシ」です。

1や2はともかく、3や4は厚生労働省にケンカ売ってるし、5はお医者さんにケンカ売ってるみたいですねぇ(^^;

1は、「その1」の発熱のところで書いた「ホメオスタシス」です。
「下痢になる」というのには、当然理由がある。
通常は、「体内にいつづけてもらっては困るもの(病原菌など)を、早く排出するための、からだの防衛機能」です。
それを薬で止めちゃうなんて、まさに「味方の後ろから鉄砲を撃つ」状態です。

2は、漢方薬も薬ですから、当然ながら副作用があります。

3は、むずかしかったかな?
「食塩の摂取のしすぎが、生活習慣病につながっている」というのは、世界的に言われています。
日本人の平均的な塩分摂取量は、1日約13g。
それに対して、厚生労働省では「10g以下に」と言っています。
WHO(世界保健機構)は、「5g程度にすべき」と言っています。

しかしこれは、「塩分=塩化ナトリウム」とした場合です。
成分を見て「99%が塩化ナトリウム」という食塩の場合は、とりすぎていいことはない。

自然塩の場合は、「とりすぎて困るようなことはない」と言い切っている医学者もいます。
もともと生物は海からやってきたので、人間の体液の成分も海水にとても近い。
だから、自然成分そのままの塩をとって、悪いことはない。
・・・という理屈です。

それが正しいかどうかはともかく、「一概に、薄味がいいとはいえない」というのは、確かなようです。

4の「生野菜やくだものを1日5皿」というのも、もっぱら言われていることですよね。
1990年代、アメリカの健康増進運動から始まった「5 a day 運動」のことです。
「現代人は、ビタミンやミネラル、食物繊維といった栄養素が不足している。それを補うために、1日5皿の野菜やくだものを食べましょう」というもの。

しかし、生野菜やくだものには、体温を下げる効果のあるものがいっぱいあります。
一般に、「南方系の野菜・くだものは、からだを冷やす」と言われます。
東洋医学的にいえば、冷体質の人が積極的にからだを冷やすような野菜・くだものをとれば、健康を損なうということになる。
いたずらに「5 a day」を実行すると、健康どころか、不健康を増進することになりかねません。

5の「コレステロール値」については、マスコミでも騒がれたので、ご存知の方も多いでしょう。
コレステロール値の基準値は「120~219」と言われています。
しかしボクは、260もあります。
健診で、地域で評判のお医者さんから、「薬での治療をした方がいいかも」と指導されました。

しかしその後、新聞などで「高コレステロールでも治療しない方がいいケースもある」「260ぐらいがいちばん長生き」なんて掲載されたり。
古いタイプのお医者さんは、たいてい「高コレステロール=血液どろどろ」と説明します。
でも、一概にそういうことは言えないんじゃないか、というのが、現在の主流になってきました。

「健康の常識」って、いったい何なんでしょうね。
いったい何が正しくて、いったい何が間違ってるのか。。。
真理はどこにあるのでしょう???