「健康」についてのチェックテストをしてみましょう。
次のうち、「健康上、正しい行動だ」というものに「○」をつけてみてください。
1.スポーツの最中に水を飲むと、横っ腹が痛くなるしバテやすくなるので、水はなるべく飲まない方がいい。
2.子どもが39度の熱を出している。まずは、解熱剤を飲ませて、様子をみてから病院に連れて行った。
3.健康のため、毎朝おきたらすぐに、ジョギングしている。天気の悪い日は、室内でストレッチ。
4.健康のため、水は1日2リットル程度をめやすに飲んでいる。
5.朝食は、一日の活動の基本だから、しっかり摂っている。
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さて、いくつ「○」にしましたか?
じつは、答えは「○はナシ」です。
意外に感じませんか?
1は、ボクらが子どものころは、体育の先生とかがよく言ってました。
でも最近では、「間違っている」というのが常識になっていますから、これを選んだ人は少ないでしょうね。
2は、「よく考えずに解熱してはいけない」というのが最近の常識ですが、知らない人もけっこういるかも。
うちの長男が赤ちゃんのとき、40度の熱を出して・・・
「このままじゃ、脳障害を起こしちゃうかも」ってあわてて、休日急患診療所に駆け込みました。
後で知ったのですが、休日急患って「かなり怖いところ」だとか(^^;
ちゃんとしたお医者さんが担当のときはいいけど、ヤ○医者さんが担当しているときも多いらしい。
うちの子は、○ブさんに当たっちゃいました(-_-;)
「とりあえず解熱しておきましょう」ということで、大人の半分の量の坐薬を入れられて。
そしたら、体温が35度まで下がっちゃったんです。
下手したら、殺されちゃいます。
カゼなどで体温が上がるのは、からだが「カゼのウィルスをやっつけよう」として、あえてそうしてるんです。
これを「ホメオスタシス」といいます。
ですから、それを薬で下げちゃうのは、「味方の後ろから鉄砲を撃つ」ようなもの。
熱で体力を消耗してしまうような危険がないかぎり、基本的には下げない方がいい。
それが、現在の定説です。
3のジョギングですが、起きてから3時間ぐらいは、からだが充分に活動していません。
ですから、いくら有酸素運動といっても、控えた方がいいという説が多いです。
ストレッチやヨガなどで、からだを慣らす程度がいいでしょう。
4の「水は1日2リットル」っていうのは、最近ブームですよねぇ。
確かに、それくらい代謝があった方がいい。
でも、汗もかかないのに水ばっかり飲むと、からだを冷やして調子を悪くすることも。
東洋医学でいう「水毒」というヤツです。
腎臓に負担をかけたり、胆汁液が薄まってしまうこともあるそうです。
5の「朝食はしっかり」というのは、この間もNHKで栄養士さんか何かが力説してました。
ところがところが、「食べない方がいい」という医学者もいっぱいいます。
夜の間は、10時間ぐらい「断食」しているようなものですよね。
それが、いきなり「しっかり食べ」たら、内臓に負担がかかっちゃう。
「1日2食の方が長生き」なんてデータもあるとか(出典を知らないので、確かではありません)。
よく、「朝食を抜く子は、成績が悪い」って言われますよね。
これは、「栄養が足りない」ということよりも、「朝食のことをマジメに考えないような家庭で育つ子は、勉学もいい加減にしか考えない家庭だ」ってことじゃないかな。
子どもの肥満が社会問題になるくらいですから、ビタミンやミネラルはともかく、エネルギー源が足りないなんてことはないでしょう。
ボクらが持っている「健康の常識」って、あやしいものが多いんですよ。