マニュアルでない「サービス」

マニュアルさんから、きのう電話があって・・・
あいかわらず形式的な反応ばっかりなんで、ちょっとお怒りモードになってしまった。
あれは、やっぱり、ロボットに違いない!

サービス業で、お客さんと直接ふれあうことは、とってもだいじ。
そういう場面をつくって、そこで心をこめた対応をすることが、
サービス業のいちばんだいじなところであり、
いちばんおもしろいところです。
そう考えると、超大企業ソフトバンクのこの「お客様サービス」は、悪い見本っていえるんじゃないかな。


もちろん、零細企業ワイジーシーも、悪い見本には事欠きません d( ̄^ ̄)
#いばってはいけない (;^_^A

たとえば・・・
パソコンの授業で、「メールの学習」があります。

ボクは、あるところでメールを教えてもらったんですが、
そのときの授業は、最悪。
「自分に送ってみます。はい、送りました。はい、届きました。こんな感じです。」
感動も、な~んにもない。
こっちは「メールってなんだろ?o(^o^)o」って、ドキドキワクワクしてたのに。
こんなショボいものに何万円も払って、アホみたい。

『ど~じょ~』では、そういうさびしいことはしないようにしよう。
そう思って、最初に作ったテキストでは、「ど~じょ~主にメールを送る」ってしました。
生徒さんが、初めてのメールを、ボクに送ります。
そのドキドキ・ワクワクに応えるような内容を書きたいから、
1通1通、そりゃ心をこめました。
その生徒さんの文章から、様子を想像して、
受け取ったときの反応を想像して、
1通に1時間以上かけて、返事を書きます。

あまりに長い返事だから、「全員に同じ返事を送ってるんだろう」って思って、読んでくれない生徒さんもいたほど。
ちゃんと読んでくれて、喜んでくださって、またメールをくださる生徒さんもいて。
そうすると、とってもうれしい。
期待に応えたいじゃないですか。
ギャグを入れて、笑いもとりたいし。
#おやじギャグだけど (^^;
また、1時間も2時間もかけて、一生懸命返事を書く。

新しい、別の生徒さんからも、どんどんメールが来ます。
テキストの例文、そのまんまだったり (~_~;)
これじゃ、返事の書きようがないけど、
前の生徒さんにはいっぱい書いたし、数行で終わったら気を悪くしちゃうだろうな。
ん~、何を書こう。。。
こういうケースは、かなり長時間、悩みます。


・・・そんなことを繰り返しているうちに、パンクしてしまった。

毎日が、生徒さんへのメールだけで終わっちゃう。
最初は楽しかった仕事なのに、苦痛になってっちゃって。
テキストを改訂して、「教室の先生から返事」にしちゃいました。
「最低の解決法」の、見本みたいな事例ですね。


ほかにも、マニュアルじゃない、心をこめた仕事を思い出すと・・・
驚くほど同じパターンで、挫折してます。

心をこめる。
  ↓
生徒さんが、喜んでくださる。
  ↓
とってもうれしいから、盛り上がる。
  ↓
喜んでくださるから、期待に応えるために、もっと盛り上がる。
  ↓
限界になって、苦痛を感じる。
  ↓
放棄してしまう。

抽象化してみると、みごとに同じパターン。
「何度も同じ失敗をして、バカじゃないの」って思っちゃう。
こんなことで、生徒さんも自分もおもしろくない授業を演出しているなんて。
うわぁ、自己嫌悪。


よし、この泥沼にハマらないために、ルールを決めよう。

1.気負わず、ふだん会社の人たちにしているように、自分のペースで。

2.「みんなに平等・公平に」という考えに、縛られない。


いま、目の前の生徒さんに、感動してもらいたい。
そういう気持ちがなくなったら、ダメですよね。
でも、それだけじゃなく、「これからやってくる生徒さんにも、感動してもらえる」ようでなきゃ。
そうじゃなきゃ、「『ど~じょ~』のコンセプトは・・・」なんて、エラそうに語る資格ないです。