「やるからには」の覚悟(2)

この10年近く、ずっと「やめること」ばっかり考えていたような気がします。
キッカケがそれなりにあって、一度うしろ向きに回り始めると、なかなか止まらない。
去年の12月には、「この仕事を引き継いでくださる方を探そう」と、譲渡先紹介企業さんと契約しました。
で、3月に紹介いただき、事業のほぼすべてを譲渡することにしました。

従業員のみなさんにも、「いずれ辞めます」とご挨拶もしちゃいました。
しちゃいましたが・・・
辞めることをやめました f(^^;)
従業員のみなさん、振り回してすみません。

「気の持ちよう」なんていいますが・・・
要するに、回り方が逆なだけなんですね。

「辞めよう」と思う出来事は、いくつもありましたが・・・
とくに、生徒さんが亡くなったという話を聞くたびに、その思いが強くなった。
亡くなるまで、必死に授業に通ってくださる。
『ど~じょ~』に通うことを、生きがいにしてくださって、
中には、入院してしまって、もう退院の見込みがなくなっちゃってるのに、
「退会してしまうと戻れなくなりそうだから、退会させないで」と、ずっと在籍したままの方もいました。

こういうことがあるたびに、自分が情けなくって。
こっちは、「命がけで仕事してます」って、自信を持って言えない。
いつも、腰が引けてる。
毎日、逃げることばっかり考えてる。
そんなヤツが経営しているなんて、恥ずかしくって言えないです。

そんなふうに、仕事に対する自信みたいなのが、年々小さくなっていって。
去年の、横浜市の介護予防事業も、そう。
パソコンを使った脳力向上や、筋トレやフットケアの運動教室や。
送迎もあり、スタッフの研修もして、代行でインストラクターもやって。
瀬谷区・保土ヶ谷区・緑区・旭区と欲張っちゃったから、かなりタイヘンでした。
でも、うちらしい、健康とパソコンがテーマの、とってもいい仕事を与えていただけたと感謝しています。

要介護に近づいていた利用者さんたちが、回復してくる姿を見たり、
「ありがとう!」って感謝されたり、
最終回には、泣いちゃう利用者さんもいたり。
とってもうれしくて、「こちらこそ、ありがとう!」って思う・・・
その一方で、なぜか、とっても申し訳ない気持ちにもなっちゃう。
「こんな、自信のないヤツの事業で、申し訳ない」みたいな。

こう書くと、なんか、ウツ病の症状みたいですね。
素直に、「ありがたい」→「もっとガンバろうって思う」ってならなきゃ。
要するに、回り方が逆。
まずは、回り方を変えないと。

そのためには、グズグズ言ってないで、「やる!」って決める。
そして、「やるからには」の覚悟を持つ。
未熟なところがいっぱいで、どこから手をつけたらいいか、途方に暮れちゃうけど・・・
生徒さんに恥じないような事業にするよう、全力で取り組む。

とっても単純だけど、それだけのことなんだと思います。
ということで、新しい会社になることを期待してた人、残念でした(^^ゞ
これからも、(^ε;^)←こんなヤツが居座りますです。
今後とも、よろしくお願いします m(._.)m