「これをやりたい」という要望

『パソコンど~じょ~』では、「レギュラーテキストは順番どおりに進める」というのがルールですが・・・
「基礎もおぼつかない生徒さんが、エクセルを勉強している」というので、ちょっと様子を見てきました。

先生の話だと・・・
生徒さんが「どうしてもエクセルをやってみたい」というので、始めてみた。
だが、まったく取り組めないような状態で。
そこで、補助テキストの中から易しいものを選んで、いまそれに取り組んでいる。
・・・とのこと。
ちょうど、オリジナル家計簿づくりに、悪戦苦闘しているところでした。

ふつうは、「ラベルメイト」というフリーウェアで、オリジナリティあふれるネームカードを10枚完成してもらう。
それをやってからワードに進めば、基礎ができているので、落ちこぼれないんです。
これこそが、『ど~じょ~』における王道。
いきなりエクセルじゃ、「パソコンって、やっぱりむずかしい、よくわからないよ」って思われちゃう。


でも一方で、生徒さんの気持ちも、よくわかります。
逆に、「ボクがなにか習いに行ったとしたら」って考えたら、同じ気持ちになります。

大学時代の学園祭で、高橋真梨子のコンサートがあって、
予算の都合かな、演奏はフルート奏者1人だけ。
そのフルートの演奏がカッコよくて、次の日に、思わずフルートを買っちゃった r(^^;
で、練習を始めたけど・・・
毎日、基礎、基礎、基礎で、イヤになって、1か月も持たずに終了。
そう簡単に、吹けるようになるワケないですよね。

それはわかってるんだけど、
ズルイこと言ってるのはよくわかるんだけど、
でもやっぱり、すぐに、カッコよく吹けるようになりたい。


最近では、ピアノ教室で「1曲集中レッスン」「弾きたい曲レッスン」というのがあるそうです。
ボク「嵐の『truth』を習いたいんですけど。」
先生「ん~、ちょっとむずかしいかな。まず『Step and Go』をやってみない?」
てな話になるんだったら、「やってみよう!」って思えちゃう。
もぉ、気分はマツジュンになっちゃうワケです。

「そんなピアノ・レッスンは、邪道だ」っていう先生も多いんでしょうが・・・
ボクは、別にピアニストになりたいワケじゃないから、邪道でもなんでも、カッコよければいいんです (^^ゞ


パソコン学習も、同じスタイルを考えてもいいのかな。
エクセルで何か作れたら、「パソコンで、こんなすごいものが作れた! 自分ってすごい!」って喜びになるだろうし。
それが、その後の学習のモチベーションになるかもしれない。

「感動なんて、どっちでもいい。とにかくエクセル教えろ。」なんてのは、論外だけど・・・
エクセルに憧れたり、ホームページ作成に憧れたりする生徒さんに、「まず1つ、作品を」というのは、アリなのかもしれない。
工夫すれば、まったくの初心者でも、とりあえず1つの作品を完成させることができるんじゃないだろうか。